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ハイテクベンチャーを評価する上で、創設者自身が非常に大きなファクターとなります。一つの視点として、経緯は何であれ、R&Dに成功しながら乗っ取られ、米国企業にその技術が高額で売却された場合、不孝ではるものの、そのハテクベンチャーのR&D能力は傑出したものと見なすことが出来ます。大崎が最初に設立したハイテクベンチャーは、そうした憂き目に遭いましたが、880億円で売却されたという事実は、その創設者である大崎の能力を実証するものであり、以下にその経緯を記し、当社設立者の大崎に対する評価を期待するものであります。


<大崎の最初のハイテクベンチャー、DML(株)の経緯>

半導体・コンピュータ・情報・通信またバイオ等の重要な発見・発明・開発の多くは、欧米のハイテクベンチャー発である。今は巨大な企業に発展している、OS等で圧倒的なマイクロソフト社、マイクロプロセッサーで世界一のインテル社、世界標準の計測器やコンピュータシステムで圧倒的なヒューレット・パッカート社、RICSプロセッサーとOSソラリス及びワークスターションで有名なサン・マイクロシステムズ社、組み込み性能RISCエンジンで圧倒的なARM社、PCグラフィックスエンジンで強力なNVIDIA社等々、その始まりは小さなものであったが、それらを飛び立たせたのは、創業者のアイディアの実現に資金提供した懐の深い個人エンジェルであったと言える。翻ってこの国では、金の使い方をわきまえない脱税志向の成金や腹黒い策を秘めて乗っ取りを画策するエセ・エンジェルが多く、優秀なハイテクベンチャーの発展には全く貢献していない。

チマチマとした小さなスケールではなく、世界的に通用し巨大な産業の創造に繋がる革新的なアイディアのハイテクベンチャー(創設者)を見極めての資金支援が必要だが、この国では例外的に、大崎の最初のハイテクベンチャー会社、デジタル・メディア・ラボ株式会社(以下、DMLと略)に対して莫大な資金的支援を受け、高度なプロセッサーの開発に成功した。

大崎は、現在のハイテクベンチャー、株式会社ケレム・ソリューションズの前に、95年にIBMを退職後、DMLを設立したが、その際、CSK会長兼社長・セガ会長であった故大川 功氏の支援を受けた。94年の暮、IBMの東京本社近くの六本木アークヒルズ・タワーにある故大川氏のオフィスを初めて訪ね、大崎自身のIBMでの仕事(実績)を紹介し、IBMから分社する形での事業計画、マルチメディア・テクノロジーの研究開発、その将来展望などを詳細に説明し、資金支援を故大川氏に申し入れた。初対面のその場で、「面白い。やったらええ。幾らでも金は出す」と支援を快諾して頂いた。故大川氏の動物的直感により、また同氏の琴線に触れる大崎の実績と新たなる計画により、故大川氏は20億円以上を大崎の能力とアイディアに投資した。

故大川氏からの全面的バックアップにより(アポ無しで大川氏にいつでも会えるのは大崎と僅かの幹部のみ)、世界初のシングルチップMPEG2エンコーダを97年8月に完成させ、その後、米国の通信テクノロジー会社で世界有数のブロードコム社にその技術は「移転」し(売却価格は880億円)、デジタルTVやHDD/DVDレコーダーの心臓部技術として、多方面に技術供与され、莫大な市場を形成することに著しく貢献しています。さらに、eコマースの先駆的実証実験、新しいコンピューティング/インターネット/ゲーム機能の共通プラットフォームの提唱、ドリームキャストの開発を行い、各社のゲーム・エンターテイメント機へ大きな影響を与えた。故大川氏のエンジェルとしての懐の深さは欧米のそれ以上であった。



大崎自身、大川資金を使って他の優秀なベンチャーへも投資した。ベンチャーがベンチャーへ投資したのである。故大川氏の懐の深さであり、大崎が評価しての投資ならば良かろうという信頼関係による。MPEG2ソリューションの為にイスラエルのOPTIBASE社へ4億円、新型グラフィックス・エンジンを目指してスタートアップする段階の米国NVIDIA社へ3億円を投資した。いずれもIPOを果たし、大きく成長し、ITインダストリーに大きな影響を与えていることは知られた事だ。テクノロジー評価&投資の面でも、そこらのVC以上だと大崎は自負する。いずれにせよ、故大川氏の決断と支援により、大崎は、日本のハイテクベンチャーとしては始めて、世界に通用する基幹テクノロジーである高度な画像処理プロセッサーの研究開発を成功させた。

そのように、エンジェルの存在は優秀なベンチャーの発展には欠かせないものである。ケレムはDML後のハイテクベンチャーであるが、故大川氏のような太っ腹の支援者はいないようだ。確かに故大川 功氏はユニークな人物であった。


<<政略的乗っ取り問題に遭遇>>

IBMにおいて極めて厳しい企業倫理規定により育った大崎には、想像も付かなかったワルの罠に嵌められ、成果は全部盗まれた。さて、乗っ取りの経緯の話をしよう。

95から96年にかけて、不正利得供与事件で大勢の経営幹部が東京地検特捜部に逮捕されたN證券から、CSKの故大川氏を頼って逃げてきた連中がおり、最初は静かにしていたものの、96年夏になるや、CSK社内に抗争劇を演出し、折からの故大川氏の病気をいいことに、故大川氏を「裸の王様」に担ぎ上げ、他の優秀な経営幹部を排除し始め、代表取締役副社長で同時にDMLの社長を務めてもらっていた故藤本氏(ダイエー専務、セガ副社長を経てCSK副社長に就任し、次期CSK社長候補として故大川氏に招かれる)のCSK社内改革を邪魔し、抗争劇を繰り広げて、結局、故藤本氏を退社に追い込むに至り、旧N証券系の輩は97年以降ますます増長し、97年暮から98年にかけて、A出版のN社長の排除、CSK代表取締役副社長のK氏(IBM出身)の退任、セガ経営陣の破壊、A電子K社長の追放と、会社機構の「乗っ取り」により、自分たちの権勢を拡大し、会社経営の実験を握るに至った。

当然、大崎のDMLも無関係ではなく、旧N証券マフィアのAは、DMLの政略的乗っ取りを画策した。当時、私は自分のIP保護の為に知人の多いイスラエルに個人会社のVisionTechを創り、そこにVLSI研究開発の経験は無くとも馬力のある若者を主体にスタッフを集め、ベテランを要所に配した布陣で、日本のDMLと協業して世界初のシングルチップMPEG2エンコーダー開発を目指していた。形式上イスラエルと日本の共同プロジェクトとし、双方が50%・50%の権利を有するものとし、万一、日本のDMLが乗っ取られても、イスラエルの自分の会社を使えば、更に研究開発が継続出来るようにする為であった。それは、IBMからの助言でもあったが、それを逆に利用されたのであった。

しかし、実際にはその目論見は金の力で破綻させられた。Aらは、96年夏にDML社長で私の防波堤であった藤本氏を前述のように退任に追い込み、年末からは密かにイスラエルの私の会社VisionTechにまで手を回し、金でスタッフを裏切らせ、意に沿わないものを排除するというAらの汚いM&A屋のお定まりのやり方で、私の部下を秘密裏に分断した。汚い手口で秘密裏に事が進められていたイスラエルでの実態を知らないまま大崎は、97年に入って研究開発を更に加速させ、開発の最終段階へ進ませた。DML、VisionTechをコアに、日本IBM野洲研究所、製品業務開発VLSI開発、米国IBMバーリントンVSLI設計、生産部門の協力チームにより、様々な問題を克服し、97年8月のファースト・シリコンで、完全動作を達成した。

その時を境に、汚い乗っ取り劇が堂々と露骨に開始された。既に、汚いAらは、着々と手を打っており、イスラエルの私の会社VisionTechを乗っ取り、DMLからも私の影響力を排除せんとして、部下をイスラエルのVisionTech同様に裏切らせ、スパイとして利用し、取引業者まで利用して、DMLはCSKの関係会社であるとして、意図的なデッチ上げ監査を行い、「これは背任だ」というお定まりの陳腐な文言で脅しにかかってきた。私が、弁護士を立てて応戦している隙に、開発したプロセッサーの設計データを、本来自分のIPの保護のための会社VisionTechから技術者ごと盗み取っていった。非常に悪質な乗っ取りであった。Aのような連中がいても、部下のスタッフが眼の前に積まれた札束に影響されること無く、私への忠誠を保っていればこのようなことは起きなかった筈であるが、残念ながら、「人は金に眼が眩み裏切る」という現実をいやという程見せつけられた。

部下であった、イスラエルのA、E、L、米国のB、日本のK、Tの裏切りは断じて許せない。主犯のAは、ITには疎いものの汚い金儲けには元株屋らしく長け、策略を巡らして自分の権勢を拡大して実権を握り、CSK本体のビジネスは訳の分からない、おおよそ故人となった大川氏の方針とは相容れない無茶苦茶なものとなった。大崎が生み出した世界初のシングルチップMPEG2エンコーダーのアーキテクチャ、設計データ、マイクロコード、各種技術資料、応用資料等は、全部盗まれ、Aらは、裏切らせた連中を使って私の計画していたロードマップを完成させようとしたが、もともと価値の高い技術であったので多方面からの引き合いがあり、結局は米国の有数の通信テクノロジー会社のブロードコム社に、800MUS$(日本円で880億円)で売却されてしまった。次のURLを参照下されたい。

    http://www.eet.com/story/OEG20010515S0052

乗っ取りとM&A前の私のベンチャー会社URL

       http://www.visiontech-dml.comは

をアクセスすると、ブロードコム社に飛ぶ。大崎のDMLはもう存在しないから。

ただ、ブロードコム経由で、HDD/DVDレコーダーやSTBの心臓部プロセッサーIPとして、私の生み出したものが現在多方面で使われている。私の生み出したものが、880億円の価値となり、重要なIPとして世界中で使われていることは、技術者としては満足である。IT基幹分野のプロセッサーを成功させたベンチャー会社は、日本では、今でも大崎のDMLのみである。今現在の私のKEREMは、それを更に上回る技術的価値と応用による莫大なビジネスを生み出すことを目指す。

ハイテクベンチャー会社を、政略的利得の手段としてりようする輩には十分なる注意が必要だが、見分けるのは容易なことではない。



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